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神楽坂に「紀の善」再オープン 名物・抹茶ババロアも再現

「紀の善」のメニュー

「紀の善」のメニュー

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 神楽坂の老舗甘味処「紀の善」(新宿区神楽坂2)が7月18日、神楽坂に再オープンする。経営は、飲食事業を展開するクリエイト・レストランツ(品川区)。

「紀の善」1階の様子

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 「紀の善」は創業160年の歴史を持つ和菓子店。神楽坂を代表する甘味処として長年にわたり多くの人々に親しまれてきたが、店主の高齢化により2022年に閉店した。

 女将(おかみ)の永松さんは「前店主との共通の知人を通じ、何とか紀の善を復活できないかと相談したところ、当社が事業承継することになった。かつての味を忠実に再現するため、原材料や製法、道具に至るまで当時のものを取り入れた」と話す。

 看板商品は、店仕込みの餡(あん)と抹茶の香りが特徴の「抹茶ババロア」(1,000円)と「あんみつ」(900円)。店内で毎日炊き上げる餡には、粒あんに「丹波大納言小豆」、こしあんに「十勝小豆」を使う。「25年以上にわたり紀の善で製餡を担ってきた職人が、先代の『あんこ いのち』という言葉を胸に、伝統の味を継承するという。今後は秋冬の限定メニューや、復活に至っていない人気メニューの再開も検討する」とも。そのほか、「氷宇治金時」「白玉ぜんざい」(以上1,050円)などの甘味を取りそろえ、ショーケースには持ち帰り商品も並べる。

 新店舗は1階と地下1階の2フロア構成。席数は38席。撮影用として、以前の店を連想させる和室も設けた。「落ち着いた和の空間で、神楽坂の風情を感じながらゆったりと甘味を味わえるのも魅力の一つ。地域とのつながりも重視し、地元の祭りやイベントにも積極的に参加していく。神楽坂の地で、伝統の味と思いを引き継ぎ、長く愛される店を作りたい」と意気込む。

 営業時間は11時~19時。

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