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九段南に「パルバ コーヒークロフト」 オープンから半年、麻酔科医が開業

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 スペシャルティコーヒー専門店「palba coffee croft(パルバ コーヒー クロフト)」(千代田区九段南3)が九段南にオープンして、7月10日で半年がたつ。店主は現役麻酔科医である玉城博章さん。医師として働く傍ら、「コーヒーを通じても人を元気にしたい」との思いからカフェ開業を決意した。

「palba coffee croft」店主の玉城博章さん

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 もともとコーヒーが好きだった玉城さんは学生時代に大手カフェで働いていたが、医師になってからはコーヒー業界とは疎遠になっていた。転機となったのは、かつてのバイト先の店長が独立して営むカフェを訪れたこと。「進化したコーヒー文化に驚き、やがてさまざまなカフェを巡るうちに、その奥深さのとりこになった」と振り返る。「人を元気にするのが医師の仕事。同じように、コーヒーでも人の心を癒やせたら」という思いが芽生え、「自身のビジネスを持つことで別の形で社会とつながりを持ちたい」と、カフェ開業に踏み切った。

 店名の「palba」は、「友人」を意味する英語「pal」と、「朝日」を意味するイタリア語「alba」を組み合わせた造語。玉城さん自身が当直明けに見る朝日のように「このカフェが疲れた心を元気づける存在でありたい」という思いを込めた。内装は朝焼けを連想させる柔らかなピンクオレンジを基調とし、「包み込むような優しさと、前を向けるエネルギー」を表現した。店内中央には「太陽」を象徴するようにカウンターを設置し、その周囲にテーブル席やスタンディング席など多様なスタイルの座席を設けた。

 提供するのは、自家焙煎(ばいせん)のスペシャルティコーヒー。焙煎や抽出は、コーヒー競技会での受賞歴を持つバリスタたちが務め、「爽やかでクリアな味わいを追求する」という。「技術と情熱のあるメンバーに恵まれて、想定以上の素晴らしい店になった」と玉城さん。

 メニューは、「ハンドドリップ」(770円~)、「カフェラテ」(770円)などに加え、玉城さんがオーストラリア滞在中に出合ったという「メルボルンアイスコーヒー」(935円)も用意する。「アイスラテの上にアイスクリームをのせたオーストラリア・メルボルンでは定番のメニュー。ぜひ試してもらえれば」とも。店内で焼き上げる「バニラカヌレ」(440円)や「バナナブレッド」(500円)などの焼き菓子も人気だという。

 子連れやペット連れの来店にも配慮し、おむつ替えスペースや犬同伴で過ごせる席なども用意する。「日常の中で、ほっと一息つけるような場所として気軽に立ち寄ってもらえたら」と呼びかける。

 営業時間は8時~17時30分(土曜・日曜・祝日は9時~)。

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