うどん専門店「麹町おうどん 開(かい)」(千代田区麹町3)がオープンして、11月11日で1カ月がたった。店舗面積は約8坪。席数は8席。
店主の高木努さんは香川で食べたうどんに感動したことをきっかけに、「都内でうどん店をやりたい」とうどん店で学び、独立した。店名は「心」「縁」「運」を開きたいという思いを込めたという。高木さんは「おなかも心も満たせるような店作りをしたい。地域のパワースポットになれるように精進する」と意気込む。
ランチメニューは、「きつねうどん」(830円)、「牛すじぶっかけうどん」(1,300円)、「和牛ぶっかけうどん」(1,780円)など。牛肉はA5ランクの和牛を使う。ディナーメニューは「油淋鶏(ユーリンチー)」(880円)、「和牛肉豆腐」(1,280円)など。今後は季節替わりのうどんメニューにも力を入れるという。「昼の利用はもちろん、夜にゆっくりとアルコール類を飲める店としても利用いただきたい。つまみやしめのうどんにも合う和酒を中心に取りそろえる。うどん居酒屋として普段使いいただければ」とも。
新宿でもうどん店の営業に携わる高木さんは、コロナ禍で街の活動が止まった際、「何かできることをしたい」と考え、クラウドファンディングを活用し医療従事者に食事を無償提供する取り組みも行った。2カ月間で約1300食を提供したいという。「店の近くに医療機関があったこともあり思いついた。支援者の皆さんと医療従事者の皆さんをつなぐ役割ができ、さまざまな人からの『ありがとう』があふれ、感謝の橋渡しができたと感じた瞬間だった」と振り返る。
麹町でも、地域との連携を強めたいという高木さん。「お客さまとのコミュニケーションを大切にしながら、麹町エリアに対してどのように貢献できるか考えたい。皆さんと一緒にできることを増やし、縁を開いていければうれしい」と話す。
営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=17時~22時。日曜定休。