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三番町に「スパイス欧風カレー パイカジ」 石垣島から移住した夫婦が出店

「スパイス欧風カレー PAIKAJI」店主の戸塚さん夫婦

「スパイス欧風カレー PAIKAJI」店主の戸塚さん夫婦

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 カレー専門店「スパイス欧風カレー PAIKAJI(パイカジ)」(千代田区三番町、TEL 080-6023-0527)が8月8日、三番町にオープンした。店舗面積は12坪。席数は、カウンター=3席、テーブル=20席。

「スパイス欧風カレー PAIKAJI」カレー

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 石垣島でビストロを営んでいたという戸塚さん夫婦。戸塚さんは「元々ビストロでメニューの一つとしてカレーを出していた。縁があり都内のデパートの催事でカレーを提供し、多くの方に喜んでいただけので、東京で店を持ちたいという思いが強くなった。2022年、ビストロ経営と並行して新橋で間借りのカレー専門店を開いたが、この度、石垣島から移住し、新たに市谷に店を持つことにした」と経緯を話す。店は東郷元帥公園に面していることもあり、「都会ながらも緑を感じられ、石垣島らしいゆっくりとした時間が流れているように感じた」とも。

 店名は、沖縄・八重山の言葉である「南風(ぱいかじ)」から。「南からの幸せな風という意味を持つ縁起の良い言葉であり、島の魅力を東京に伝えたいという思いも込めた」と話す。

 メニューは「ラムポークキーマ&ピパーツカレー」(1,300円)や「バーグカツカレー」(1,600円)、「PAIKAJIカレー」(2,000円)など。小麦粉や化学調味料は使わず、肉や野菜を煮込み、4日間かけて取るフォン(洋風だし)で味を整える。「自然由来のうまみを味わってほしい」と、フォンも小皿で提供する。ハンバーグを薄衣で揚げたバーグカツは、ビストロ時代の人気メニューを生かして考案。八重山周辺の島民に親しまれ、島コショウとも呼ばれるスパイス「ピパーツ」を使うのも特徴。「ピパーツはフルーティーで香り豊かなスパイス。東京でピパーツを使った料理が食べられる店は少ないので、ピパーツ自体も広めていきたい」とも。

 肉や野菜、スパイスをふんだんに使ったカレーは、素材の味を重視して作るという。「沖縄には、命の薬を意味する『ぬちぐすい』という方言がある。私たちのカレーが、皆さんの心と体を元気にする『ぬちぐすい』になれば。自身へのご褒美カレーとして、ゆっくり味わっていただければうれしい」と話す。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時~20時30分。日曜定休。

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