鳥取県にコーヒーチェーン「すなば珈琲」を運営するぎんりん(鳥取県鳥取市)は12月17日から期間限定で、東京・四谷三丁目の飲食店「四谷バル」(新宿区左門町1、TEL 080-4710-0522)スペースに「すなば珈琲」をオープンする。同店の東京出店は今回が初。
同企画は森永製菓のアーモンド菓子「JACK」とのコラボレーションによるもの。同菓子が今年11月から「次、売れなかったら終売」を条件に行う「美味(おい)しいのに崖っぷち」キャンペーンに、鳥取県に某アメリカ系コーヒーショップが進出した際の危機感と似たものを感じたぎんりん社員の呼び掛けにより実現した。企画から約2週間程度で実現までこぎつけたという。
コーヒーは本店同様、鳥取砂丘の砂で焙煎した豆をサイホン式で入れて提供する。ドリンクのラインアップには「ブレンドコーヒー」(350円)、「水出しアイスコーヒー」(400円)、ココア(400円)のほか、東京限定メニューの「JACKとブレンドコーヒーのセット」(450円)、ブレンドコーヒーにホイップクリームとキャラメルソースを乗せ、JACKをトッピングした「キャラメル崖っぷちーノ」(500円)を用意。
フードに使う食材も鳥取産にこだわる。ラインアップは猛者海老(もさえび)を使った「幻のもさ海老ホットサンド」(650円)、「照焼チキンホットサンド」(550円)、すなば珈琲のパンケーキにJACKをまぶした限定メニュー「JACK ON すなばパンケーキmini」(500円)など。
そのほか、1日先着30人限定で「JACKとブレンドコーヒーセット」を進呈。「アメリカ系コーヒーショップ」のレシートを持参すると同セットを半額で提供する、「アメリカ系コーヒーショップ」よりもおいしくないと感じた場合は同セットの料金を無料にするなどのサービスも。
特殊な方法により焙煎(ばいせん)を行う同社の豆は量産することが難しいため、同店営業期間中は鳥取の店舗を休業して豆の供給に当たるという。すなば珈琲のプロデューサーを務める村上和良さんは「東京といっても片意地を張らずに、地元の店と同じものを同じように提供したい。鳥取の雰囲気をぜひ味わってもらえれば」と話す。
四谷バルオーナーの杉原さんは「うち(四谷バル)も崖っぷちのため、崖っぷち同士引き合うものがあったのでは。これからもさまざまな形で地方と東京の架け橋として貢献していきたい」と意気込む。
営業時間は8時~19時(土曜=7時~18時、日曜=7時~19時)。12月20日まで。