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全国の大学で広がる「100円朝食」 法政大学でも提供開始

「100円朝食」を楽しむテニスサークルのメンバー

「100円朝食」を楽しむテニスサークルのメンバー

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 日本中の大学で広がりを見せている「100円朝食」。法政大学(千代田区富士見2)でも現在、同大学初となる「100円朝食」を提供している。

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 同大学では在学生を対象に食生活についてのアンケートを実施。約4割の生徒が朝食を積極的に取っていないことが分かり、生活リズムを見直し健康的な食習慣を身につけるきっかけ作りとして今回の施策に踏み切った。

 1日限定200食の提供メニューは、サケの塩焼き、ほうれん草おひたし、卵焼き、大根おろし、漬物、ごはん、みそ汁といった和風メニューのセットが4種と、オムレツ、ハンバーグ、コールスロー、ポテトサラダ、パン、卵スープといった洋食メニューのセットが3種で、それぞれ日替わりで提供される。メニューには栄養士のコメントが添えられている点も特徴。注文数は和・洋半々だという。

 朝9時、和気あいあいと朝食を楽しんでいたのはテニスサークルに所属する7人の男女。構内のポスターを見て足を運んだという。「100円朝食は今日で2回目。ボリュームも多く、満足感があるのが魅力。1・2限の前に食べることができて、授業にも遅れないのでうれしい」と同サークル代表の鳥居一彦さん(20歳)は笑顔で話す。大学の見込み以上に好評で、毎日通っている学生もいるという。

 今後も継続的に提供してほしいという声が多い中、課題も残る。メニューの価格は早朝の人件費も加わり、実質は500円ほどかかっており、400円は学校側の補助で補っている。今回は朝食時間のみ学生のアルバイトを短期で起用するなどして、コスト削減にも工夫を凝らした。「初めて学食に足を運んだ生徒も多く、学食の活性化につながった。今後も継続できるように検討したい」と学食責任者。

 提供は6月5日まで。「100円朝食」はすでに立命館大学、福岡大学、専修大学、北海道科学大学、慶応義塾大学などでも実施。東京経済大学では通年で提供を行っている。

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