神楽坂 毘沙門天・善國寺(新宿区神楽坂5)で「寅(とら)の日」にあたる9月9日、毘沙門天像が開帳される。
毘沙門天は古来よりインドで信仰されてきた財宝の神。右手に宝塔を、左手に矛を持ち、甲冑(かっちゅう)で身を固め憤怒の表情で知られている。同寺の毘沙門天像は、文禄(ぶんろく)4(1595)年の創立以来祭られており、開運・厄よけの神として多くの人々から信仰されているが、普段その姿を見ることはできず、「寅の日」のみ開帳されている。
同寺では今年より、開帳日に限り「百足(むかで)ひめこばん」を頒布。古来よりムカデは毘沙門の使いであるといわれ、多くの足で福をかき込むと考えられており、「百足ひめこばん」には多くの福を得るという意味が込められている。
今回の頒布は1月12日、5月12日に続く3回目。遠方から訪れる人も多く、5月の寅の日は直前にメディアで取り上げられたこともあり行列もできたという。頒布は、開帳時間に合わせた9時~17時ごろを予定している。