法政大学の学生と山崎製パン(千代田区)が共同企画した「キャンパスランチパック」シリーズの新製品「ランチパック 焙煎キーマカレー」が来年1月1日、発売される。
ヤマザキランチパックは1984(昭和59)年に販売を開始し、現在は70種もの豊富なバリエーションで展開する同社の人気商品。定番商品に加え、ご当地グルメを素材にした製品や地産地消商品、他業種とのコラボ製品など新たなジャンルにも取り組み、毎年50品目以上の新製品を発売している。昨年からは、産学連携やキャリア教育の一環として具材やパッケージの立案から商品化までの取り組みを大学生と共同で行う「キャンパスランチパック」シリーズを発売。昨年と今秋、関西地区の大学との連携発売を行った。
関東地区の大学との初の連携となる今回の企画には、法政、早稲田、明治、立教の関東4大学の学生が参加。各大学の学生と同社製品開発者が4カ月にわたってミーティングと試作を重ね、具材のアレンジやスクールカラーをモチーフにしたパッケージなど、各校の特徴をイメージした「ランチパック」が完成した。
法政大学では、市ケ谷・多摩・小金井の各キャンパスから公募で集まった約50人から選ばれた12人が参加。「HOっとなSEI春!」をテーマに、ひき肉、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、焙煎(ばいせん)したカレー粉を使った少し辛めのキーマカレーをサンドした製品に仕上げた。応援団をデザインしたパッケージでは、六大学野球優勝、箱根駅伝出場の盛り上がりも表現している。
経営学部3年の吉原潤一さんは「公募で集まったので、今回のことがなければ出会うことがなかった違うキャンパスのメンバーとの新たな出会いがあり強い絆が生まれた。将来、商品開発の道に進みたいという思いがあり夢のような体験で、キャリアビジョンを描くこともできた」と今回の企画を振り返る。法政カラーをイメージしたオレンジやカボチャを使った案も出る中、クオリティーの高さからほぼ満場一致で決まったという今回の商品。「具も大きく食べ応えのある商品になっているので、ぜひ手に取っていただければ」とアピールした。
そのほかの商品は、受験生をターゲットにした早稲田大学の「メンチカツ&たまご」、駿河台キャンパスの食堂一番人気メニューをイメージした明治大学「オムレツハヤシ風」、赤ワイン入りのビーフシチューでレンガ校舎をイメージした立教大学「ビーフシチュー」。
関東・甲信越地区の量販店やコンビニエンスストア、駅売店など約1万3000店での販売を予定。販売は2月28日までの期間限定。