四谷荒木町・車力門通りに6月6日、イタリアンレストラン「OSTERIA T」(新宿区荒木町、TEL 03-5925-8838)がオープンした。
店を切り盛りするのは、実家が自営業であった影響もあり、独立願望が強かったというオーナーシェフの辻田啓伸さん。30歳で一念発起し調理師学校に入学、料理人の道へと進んだ。調理師学校在学中には「何かで一番になろう」と毎月50軒のペースでレストランを食べ歩き、卒業後は都内のイタリアンレストランで厨房(ちゅうぼう)とサービスの修業を積み、今回独立を果たした。
「ワインと料理の融合」をコンセプトにした同店のメニューは、6皿で構成する月替わりのコース料理のみ。それぞれの皿に合わせた6種類のグラスワインを提供する。料金は料理、ワイン、サービス料などすべて含めて1万円。
このスタイルは、辻田さんがイタリアで食べ歩きをしていたころに自身がオーダーしていたスタイルが原点。ガイドブック片手に店に入り、前菜からデザートまでその店のスペシャリテをおまかせでオーダーしていたという。
店舗面積は15坪。席数はカウンター席10席とテーブル席4席を合わせた14席。梁(はり)を生かした天井の高い店内は、白色と茶色を基調にグリーンをポイントにしたシンプルな内装に仕上げた。辻田さんがイタリアで魅せられたというキャンドルを随所に配置し、「五感を刺激する」空間を演出する。
ソムリエの資格も持つ辻田さんは現在、チーズソムリエの資格取得を目指し勉強中。完全予約制にすることで、予約のない日は農業スクールへ参加するなど自身のさらなるステップアップのために時間を費やしている。
「ターゲットは、『食』に対して欲がある人」と辻田さん。「個性の集まる荒木町の街で、自分も個性を出していきたい」と意欲を見せる。
営業時間は18時~22時(営業時間外も応相談)。