気象庁は4月6日、東京都心の桜が満開になったと発表。標本木がある靖国神社や外濠公園、千鳥ケ淵緑道は多くの花見客でにぎわいを見せた。
満開日は平年より3日遅く、昨年と同日。日本相撲協会主催による奉納大相撲の日程と重なった靖国神社には大勢の参拝者や観光客が訪れており、標本木の周りにはカメラや携帯電話を構えた人々の輪ができていた。
約260本の桜が遊歩道を歩く人の頭上に咲き誇る千鳥ケ淵緑道も、にぎわいを見せている。夜桜のライトアップは桜の開花状況を踏まえて今月10日まで延長されており、もうしばらく幻想的な雰囲気の千鳥ケ淵を楽しむことができる。
JR飯田橋駅からJR四ツ谷駅周辺まで中央線に沿って続く外濠公園は、約2キロにわたって土手が遊歩道になっており、その両側には多くの桜の木が植えられている。桜の時期には、四ツ谷駅周辺の企業に勤務するビジネスマンや大学生、地元住民など多くの人たちが訪れにぎわいを見せるが、昨年は震災の影響から場所取りや夜の花見宴会が激減した。
公園内には花見客用のゴミステーションや簡易トイレも設置されており、この日は昼から宴会を始めた学生グループや夜の宴会のためにシートで場所取りをする人も多く見受けられた。
今週末の東京地方の天候はおおむね晴れの予報となっており、各花見スポットとも週末にはさらに多くの人出が予想される。