桜の名所として知られる千鳥ケ淵緑道や靖国神社などを会場にした千代田区と千代田区観光協会による「千代田のさくらまつり」が3月30日より始まる。
毎年100万人が訪れ、千鳥ケ淵緑道の桜並木には連日数百メートルもの行列ができる同企画だが、昨年は東日本大震災の発生と電力切迫により中止を余儀なくされた。2年ぶりの開催となる今回は、LED照明による省電力・環境配慮型の夜桜ライトアップをはじめ、千鳥ケ淵ボート場の夜間営業や靖国神社での「さくらフェスティバル」、大妻女子大学での「大妻さくらフェスティバル」(31日)などさまざまな企画が行われる。
会期中、九段坂公園・千鳥ケ淵緑道・靖国神社の3カ所に案内所を設け、観光案内や千鳥ケ淵、外堀公園の老朽化した桜を使った桜グッズの販売を実施。千代田区の桜をテーマにした写真コンクールや絵画展も行う。
靖国神社境内を会場に4月1日までの3日間の日程で開催される「さくらフェスティバル」では、区商店街連合会や観光協会会員による飲食ブースのほか、東北被災地の物販ブースを設置。特産品の販売や観光PRで復興を支援する。
「2年ぶりの桜のライトアップを楽しみにしているという声も頂いている」と同協会担当者。「今年は震災復興ということもあり、盛り上げて元気を取り戻したい」と話す。
夜桜のライトアップ時間は日没(18時30分ごろ)~22時。開催は4月8日まで。