アトレ(渋谷区)は3月14日、JR四ツ谷駅直結の駅ビル「アトレ四谷」(新宿区四谷1)をリニューアルオープンした。
オープンに先駆けて行われたオープニングセレモニーには、JR東日本常務の田邊滋東京支社長、白山弘子四ツ谷駅長、アトレの小暮和之社長、アトレ四谷店長らが出席。多くの関係者が見守る中、テープカットを行った。1階南側入り口には、オープン待つ人々の列が9時半ごろからでき始め、10時のオープン時には200人以上が行列を作った。
1990年9月に「アトレ」1号店としてオープンし、今回が初めての全館大規模リニューアルとなったアトレ四谷。今回のリニューアルで、既存店8店を含む19店を出店したほか、JR四ツ谷駅がJR東日本の推進する「エコステ」第1号モデル駅として同日に本格稼働を開始することを踏まえ、エコへの取り組みにも力を入れた。アトレ四谷の年間売り上げは約20億円。今回のリニューアルにより2~3億円の上乗せを目指すという。
主なリニューアルのポイントは、LED照明の全館導入、地下1階エントランスのファサードをはじめとする館内ファーニチャーへの古材・再生材の使用、カーボンオフセット付きグリーンの導入、館内BGMへの環境音の採用、1階東側外壁面の開口など。1階喫煙室には鉄道のレールの再利用し吹き抜けを取り囲む2階の手すり部分をガラス化したことで、1階の様子を2階から、2階の様子を1階からも感じることができるよう演出。1階から2階へ続く階段の木の手すりは、1号店であることと懐かしさを演出するためそのまま残した。
新規出店店舗の一つであるスターバックスコーヒーは、アトレ1号店にちなみシアトルのパイクプレイスにあるスターバックス1号店の雰囲気を継承。既存店のスープストックトーキョーは、通路と店舗を明確に区切ったことでよりイートインしやすい空間に仕上げたほか、新たに冷凍スープの販売も始める。
リニューアルオープンを記念して、各店舗ではオープン記念商品の販売やオープン記念サービスなどを実施。1階「そよぎ広場」では、さまざまなイベントも行う。
営業時間は、1階=7時30分~22時、2階=10時~21時(「カフェ アントニオ」は22時まで)。