英国大使館(千代田区一番町)で10月3日、「キャンペーン・フォー・ウール」のキックオフイベントが開催され、公邸中庭で「人と羊のファッションショー」が行われた。
同キャンペーンは、チャールズ皇太子が提唱した、国や業種を越えた羊毛に携わる企業・業界による世界的キャンペーン。昨年英国で初めて行ったキャンペーンには120社が参加し、ロンドンのテーラー街・サヴィルロウの道路を牧場に変えたキックオフイベントには6000人の消費者が訪れ、成功を収めたという。
日本やスペイン、ドイツなど世界の主要国でもキャンペーンが行われることになった今年、英国では「バーバリー」「ダックス」「ポール・スミス」「ジグゾー」「ハケット」などの有名ブランド・小売店の協力が決定。日本では三越伊勢丹をはじめとする45社が賛同を表明している。
中庭で行われたファッションショーには、各ブランドのウール製品に身を包んだモデルと今回のために用意されたオリジナルの洋服を着た羊が登場。ステージを自由に歩き回ったり、芝生を食べ始めたりするマイペースな羊たちの姿に、会場は歓声に包まれた。
デビット・ウォレン在日英国大使は「日本でのキャンペーンが英国大使館からスタートするということがとてもうれしい」とあいさつ。三越伊勢丹執行役員の柳正明さんは「世界で一番の実績を目指し、アパレルの皆さまとキャンペーンを大いに盛り上げて行きたい」と意気込みを見せた。