JR市ケ谷駅近くで45年間営業を続けてきた四川料理店「九龍飯店」(千代田区五番町、TEL 03-3264-0090)が1月14日、閉店する。
現在の店主で3代目となる同店だが、今回、家族の介護を理由に閉店を決めた。昨年11月、店頭に閉店の告知が張り出されると、ブログやツイッターなどのネット上でも閉店を惜しむ声が多く見受けられるようになり、「告知をしてからたくさんの方にお越しいただき、40人くらい並んでいただく日もあった」(3代目)という。
最終営業日となったこの日は、11時半の開店前からビジネスマンやOLなど閉店を惜しむ常連客らが大勢押し寄せたため、開店時間を早めて対応。11時半前には満席となり、12時には2階の同店入り口から1階の階段下まで続く長い行列ができた。
同店一番の人気メニューは、細切りにしたタケノコと豚肉、卵、キクラゲなどの具材を入れたあんかけ麺で、酸味のあるスープが特徴の「九龍飯店特製麺(通称=九龍麺)」。この日も、来店客の多くがこのメニューを注文し、通常より多めに用意したという麺がすべて完売。最後の昼の営業を終えた。
最終日の夜の営業は予約で満席となっている。