法政大、パイロット教育機関に認定-国内で訓練を行う大学は日本初

法政大学航空操縦学専修の学生と教員

法政大学航空操縦学専修の学生と教員

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 法政大学の飛行訓練センターが8月26日、国土交通省より航空従事者養成施設の指定(指定養成施設の認可)を受けたことが分かった。

航空従事者養成施設指定書を受け取る増田総長

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 航空操縦学専修の3年生の学生12人は、4月12日から委託先の本田航空(埼玉県桶川市)で飛行訓練を開始。1カ月後にはソロフライト、2カ月後には270キロ単独野外航法など、ライセンス取得のために必要な訓練をこなし、7月5日から国土交通省航空局の最終試験を受け、全員が合格した。この間に要した訓練期間は約3カ月半、飛行時間60~70時間で、これは日本では過去に例の無いほどの短期間での達成だったという。

 今回の認可により、今後は最終技能審査を同施設の技能審査員により実施できることなど、より効率的に高い能力の操縦士の養成が可能になる。国内で操縦士の基礎教育に係る指定養成施設は、日本航空や全日空、JEX、陸・海・空自衛隊、東海大学などに設置されている。近年注目されている大学によるパイロット教育機関としては、東海大学に続き法政大学が2番目、国内で訓練を行う大学としては第1号の指定となる。

 法政大学は、指定養成施設を運営するため今年3月に「法政大学飛行訓練センター」を開設。4月から自家用課程の指定養成施設(テストコース)の運営に当たってきた。同大学は今後、「事業用、多発限定、計器飛行証明課程の訓練を順次開始し、それぞれの課程で指定養成施設の取得を計画している。航空操縦学専修では『日本の空で、日本のパイロットを育成する』『飛べるエンジニアの育成』のコンセプトの下、日本の航空業界を担う人材を育成していく」としている。

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