「37年つぎ足しカレー」に幕-神楽坂の老舗喫茶、間もなく閉店へ

間もなく一時閉店する神楽坂の老舗喫茶店「トレド」。37年つぎ足しカレーに幕を下ろす。

間もなく一時閉店する神楽坂の老舗喫茶店「トレド」。37年つぎ足しカレーに幕を下ろす。

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 神楽坂・小栗横丁で営業を続ける1972年創業の老舗喫茶店「トレド」(新宿区神楽坂2、TEL 03-3268-5531)が、7月4日の営業を最後に一時閉店する。

トレドのカレー

 37年の歴史をもつ同店では、オープン時からルーをつぎ足し続けた「カレー」(650円)や「オムライス」(750円)、天候や気温によってメニューを考えるという日替わり定食(800円)などを提供している。

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 これまで、東京理科大学の職員や学生など多くの常連でにぎわいを見せていた同店だが、定年退職や同大学の新校舎再建築のために別校舎へ移転するなどの影響から客足が減少。新校舎の再建築計画が進み始めた昨年ごろから、インターネットやラジオ、テレビ番組などに取り上げられることも多くなり、新規の来店客も増えてきていた。

 一時閉店を前に同店は、7月2日~4日の3日間限定でメニュー数種類を200~400円の特別価格で提供する。メニューは、創業当時の価格で提供する「カレー」(200円)をはじめ、「オムライス」(300円)や「親子丼」(200円)、日替わり定食(400円)など。1日の提供数量は限定で、創業の「1972年」に合わせた「72食」に10食前後を加えた数を用意する。

 7月4日以降、矢留さん夫妻は早稲田の借家で仮住まい生活を始める。「つぎ足しカレー」を続けるために仮店舗も探していた矢留さん夫妻だが、「資金繰りの面などを考えあきらめた」と矢留さん。「新店舗オープンの2カ月前くらいからまた作り始めて『2カ月つぎ足しカレー』からスタートしようかな」と笑う。

 新「トレド」は、現店舗とほぼ同じ場所に2011年夏のオープンを予定しており、現在の店で使用している革張りの丸いすは、新店舗の一部の席で使用するという。矢留さんは「8歳の孫娘がトレドを継ぐと言っているので、孫娘が18歳くらいになるまでは続けようと思っている。2年後に戻ってくるつもりなので、今回の閉店は幕引きのつもり。また再開するという決意として、この価格で提供する」と話す。

 営業時間は11時30分~15時、17時~20時ごろ。