飯田橋でWOWOWシナリオ大賞授賞式-崔洋一監督らが出席

第2回WOWOWシナリオ大賞を受賞した三好晶子さん(右から三人目)と優秀賞受賞者ら。

第2回WOWOWシナリオ大賞を受賞した三好晶子さん(右から三人目)と優秀賞受賞者ら。

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 ベルサール飯田橋(千代田区飯田橋3)で3月19日、WOWOW(港区)が主催する「第2回WOWOWシナリオ大賞」の授賞式と昨年の第1回受賞作を映像化したドラマ「Go Ape ゴー・エイプ」の番組発表記者会見が行われた。

ドラマW「Go Ape」の発表記者会見に出席した岸谷五朗さんと城田優さん

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 優れたシナリオ作品を発掘し、映像化することで、広く文化の発展に貢献していくことを目的に創設された「WOWOWシナリオ大賞」は、プロ・アマ問わず応募が可能。2回目の開催となる今年は、471編の応募の中から三好明子さんの作品「蛇のひと」が大賞に輝いた。

 同作品は、行方不明になった上司を部下のOLが追うストーリー。よく知っていたはずの上司の過去が明らかになるにつれ人物像が見えなくなり、「1人の人間」という迷宮に迷い込んでいくOLを描いている。

 選考委員長で映画監督の崔洋一さんは「第2回にして、予想を超えるレベルの向上を感じた。(「蛇のひと」は)映像が頭に浮かぶ作品であり、審査委員の意見がほぼ一致しての贈賞である」と選評。大賞を受賞した三好さんは「夢に見ていたことが現実になるということで今までやってきてよかった。(映像化された作品を)早く見たい」と喜びを表した。

 今回の受賞作「蛇のひと」は、2009年度内の映像化(ドラマまたは映画化)を目指し制作に入る予定。

 一方、昨年第1回大賞を受賞した杉山嘉一さんの作品「Go Ape」は受賞後に映像化が進められ、今月28日にWOWOWドラマWでの放送が決定している。同作品は、中年サラリーマンと高校生の壮絶な闘いを描くバイオレンスアクションドラマで、発表記者会見には、中年サラリーマン役を演じた岸谷五朗さんと高校生役を演じた城田優さんが出席した。

 同作について、城田さんは「台本を見た限り、壮絶でハードなシーンが多く映像化することは難しいだろうと思った」と話し、さまざまなアクションシーンがあり「生傷の耐えない撮影だった」(岸谷さん)と振り返る。「人間の真の姿、誰もがこういう風になるのかもしれないと考えることができる作品。単なるバイオレンスアクションドラマとしてではなく、人間の深い部分もぜひ楽しんでもらいたい」(城田さん)と見どころを語った。

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