創業百年の和食店が市ケ谷に-九代目が一軒家スタイルで復活

創業明治の「さゝや」が市ケ谷で復活した。外壁に描かれた大きな家紋が目印。

創業明治の「さゝや」が市ケ谷で復活した。外壁に描かれた大きな家紋が目印。

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 飲食店の設計から運営までを手がけるスパイスワークス(千代田区)がプロデュースを手がけた創業明治の和食店「さゝや」(新宿区市谷田町1、TEL 03-5228-3863)が11月26日、市ケ谷駅近くに移転オープンした。運営は同社関連会社のtotoクラフト(千代田区)が行う。

モダンな雰囲気の店内

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 千葉の船橋で屋台からスタートした同店は、うどん、そば、すし、割烹と料理や業態を変えながら受け継がれてきた。同社の下遠野亘社長の祖母が七代目を務め、その後八代目が畳んでしまった「さゝや」を九代目となる下遠野さんが市ケ谷で復活させた。

 店舗面積は60坪。外堀通りから1本入った場所にある同店は、外壁に大きな家紋が描かれた3階建ての一軒家。「古きよき時代を表現した」(広報の山崎さん)という店内は、桐だんすなど和のインテリアを随所に配した落ち着いた雰囲気で、カウンター席・テーブル席・掘りごたつ席など少人数から大人数までさまざまなシーンに対応する。炉端が付いた個室や箱庭付きの個室のほか、電車をイメージしたテーブル席などユニークな席も用意した。総席数は114席。

 9代目「さゝや」のメーンメニューは鉄板焼と和風創作料理で、「ヒマラヤ岩塩」「佐野味噌ダレ」「おろしポン酢」「柚子こしょう」「焦がしバターにんにく醤油」の5種類から味付けを選ぶ鉄板焼各種や、葉物、蒸し物、揚げ物、煮物など豊富に取りそろえる。

 メニューには「みそ」を使ったものが多いのも特徴で、「おかずみそ」「おなめ」とも呼ばれ、調味料としてではなくそのまま食べる「なめみそ(豚みそ・鯛みそ・青唐みそ・蕎麦みそ)」(各350円)や、卵黄をみそに漬けた「べっこう玉子」(400円)、「西京みそ仕立てのニョッキ」(700円)、「牛舌と風呂吹き大根 柚子みそかけ」(900円)などを提供する。

 ドリンクは和酒にこだわり、約50種類の焼酎や日本酒、ワイン、カクテルなど100種類以上のメニューをほぼ国産品でそろえた。市ケ谷界隈のビジネスマンをメーンターゲットに、週末は地元住民もとらえる。客単価は、昼=900円、夜=4,000円。

 営業時間は、昼=11時30分~14時、夜=17時30分~24時(土曜は夜のみ営業)。日曜・祝日定休。

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