日本カメラ博物館に隣接するJCIIフォトサロン(千代田区一番町、TEL 03-3261-0300)で現在、鷲尾倫夫写真展「写真週刊誌『FOCUS』がとらえた時代」が開催されている。
11年間続けた船乗りの仕事から写真家に転身した鷲尾倫夫さんは、1981(昭和56)年に創刊した「FOCUS」編集部専属カメラマンとして活躍。同誌は「写真で時代を読む」をキャッチフレーズに、丹念な張り込み取材と1枚の写真を大きく使い、文字よりも写真に語らせる記事を展開した写真週刊誌の先駆けで、新しいジャーナリズムのスタイルを確立した。今回、新潮社の協力の下、開催の運びとなった。
長い写真家人生の中で常に人にカメラを向けてきた鷲尾さんが、時代を彩った人物に焦点を当てた同展。勝新太郎、松井秀喜さん、泉ピン子さん、立川談志、宮澤喜一、ビートたけしさんなど、同誌休刊までの20年間に取材で撮影した、政治家、俳優、スポーツ選手、脚本家、写真家など、各界の著名人を捉えたポートレートを中心に、約80点(全作品モノクロ)を展示する。
同サロン受付では、今回展示する作品を収めた図録(800円)を販売。通信販売も行う。
開館時間は10時~17時。月曜休館。入館無料。5月28日まで。