都営新宿線曙橋駅から徒歩7分の場所に2月1日、高級志向のシェアハウス「コンパルティア 新宿」(新宿区富久町4)がオープンした。運営は、首都圏で最大規模の131棟、2,300部屋を管理するオークハウス(渋谷区)。
シェアハウスとは、自室とは別に複数人数が共同利用できる共有スペースを持った賃貸住宅で、同物件は運営・管理を事業者が行い借り主へ賃貸するタイプ。総床面積779平方メートル、地上3階地下1階建ての1棟を丸ごとリノベーションした。部屋数はシングルルーム19部屋(1部屋7.3~14.1平方メートル)、4人部屋の女性専用ドミトリールーム1部屋(23.4平方メートル)。
共用部分として地下1階に、入居者同士が交流できる対面式キッチン2台と大テーブルを配したダイニングホール、仕事用の来客対応にも使えるソファとケーブルテレビ付き大型テレビを配したラウンジ、喫煙者が憩うスモーキングスペース、ジェットバス付きの浴室、コピー・ファックス可能な複合機(従量課金)、多目的イベントホールなどを整備した。
36平方メートルある多目的イベントホールには、映画鑑賞やプレゼン用の大型スクリーンとプロジェクタやヨガやダンスができる大型鏡を配備。入居者や来訪者のパーティーやセミナーなどに活用できる。また、1階駐車場には必要な時に自由に使えるカーシェアリング用自動車1台(時間制・有料)を導入する。
初期費用は、入居月の賃料と、水道光熱費および管理費=3万5,000円の合計額となる。敷金・礼金は不要。賃料は7.3平方メートルのシングルルーム=10万4,000円、14.1平方メートルのシングルルーム=12万9,000円、ドミトリールーム1人分=6万7,000円(全て水道光熱費=1万円と共益費=5,000円込み)。
1月30日現在の入居確定者は8人。当初はフリーランスで仕事をしている人をターゲットにしていたが、入居者は上場会社の社員や不動産会社の社長、学校教師など、さまざまな職業の20代から40代の日本人独身男女だという。
年初のシェアハウスを舞台にした日本テレビのドラマ放映直後は、同社ホームページのアクセス数が倍増した。同担当者は「(入居希望者と)打ち合わせをしていてもシェアハウスの認知度が一気に上がったことを感じている」と話す。「同社としては初の試みだったが、今後もシェアハウスを『ソーシャルな場』として再定義する、高付加価値な物件を増やしていきたい」とも。