うつ病患者の症状改善や社会復帰支援などを行うリヴァ(豊島区)が5月1日、うつ病を患った人の再就職に特化したトレーニング施設「ハビトゥス市ヶ谷」(新宿区市谷砂土原町2)を開く。
同社は昨年6月、うつ病患者のための復職支援施設「オムソーリ高田馬場」を開設。これまで70人が登録し、20人が復職した。利用者のうち半数が離職しており再就職の必要性が高まっていることを受け、今回新たに再就職に特化した施設を開設することとなった。
うつ病からの再就職は現状、うつ病を伏せての就職が一般的だが、その場合、周囲からの配慮がなくプレッシャーもかかり、うつ病が再発しやすい環境となるという。障害手帳を取得し、障害者枠での再就職を目指した場合にも、周囲からの配慮がある半面、業種や職種が限られるなどのデメリットもあり、うつ病からの再就職は難しい状況に置かれている。
同施設では、週5日の通所型再就職トレーニング施設となり、面接ロールプレーイングや履歴書・職務経歴書のグループプレビュー、企業実習のあっせん、うつ病を開示できる求人の紹介、就職後も6カ月間の職場定着支援を実施。これまでの「うつ病を伏せての就職」「障害者枠での就職」に加え、「障害手帳を取得せず、うつ病を開示した就職」も選択肢の一つとなりうる支援を行っていく。