神楽坂通りから1本入った裏通り・芸者新道に10月17日、西洋料理「夏目亭」(新宿区神楽坂3、TEL 03-5206-5137)がオープンした。
シェフの夏目安彦さんは、大学卒業後ヨーロッパ各地で修業を重ね、1970(昭和45)年に麹町三番町に「夏目亭」を開店。その後1987年に世田谷区瀬田、1989年に広尾に出店し、1996年からは昨年末に閉店したワインバー「オヒョイズ」で腕を振るってきた。今回、オヒョイズOBの荒川裕さん、大久保浩一さんと共に同店を立ち上げた。
店舗面積は24坪。席数はカウンターとテーブル席を合わせた30席。ターコイズブルーの壁が印象的な店内には、白木の椅子と白いテーブルクロスのテーブル席をゆったりと配置し、カウンター席には夏目さんが自宅で使っていた桜の木のテーブルを加工したカウンターと三番町の店で使っていた椅子を使う。
同店では、野菜は青果卸店「築地御厨(みくりや)」から仕入れ、魚は長崎・京泊市場からの直送、肉は山形・米沢牛、「米の娘ぶた」を使用。クラシックなフランス料理をベースに、日本やヨーロッパ各国のエッセンスを加えた料理を提供する。
主なメニューは、「茂木エビのテリーヌ サラダ添え」(1,500円)や「特製 アジの干物のリエット」(1,600円)、「五島列島剣先サザエのエスカルゴ仕立て」「オニオングラタンスープ」(以上1,300円)、「長崎産的鯛のポワレ 野菜のグリル添え」(1,800円)、「米沢牛のカツレツ クラシックスタイル マデラソース添え」(2,700円)など。ランチは2,500円と3,500円のコースを用意する。ディナーはアラカルトだけでなく、予算に応じてコースを組み立てることも可能で、ワインは4,000円台から取りそろえる。
「夜は記念日や祝い事、打ち上げなど、昼は子ども連れのファミリーにも利用していただければ。ワインでも料理でも分からないことがあれば気取らずに何でも聞いてもらい、その人たちが楽しく過ごせるお手伝いをしたい」と夏目さん。「これまでたくさんの人に支えられてここまで来た。夢を追い続けて行くのでまた応援していただきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は、ランチ=12時~14時、ディナー=18時~22時(いずれもラストオーダー)。年内無休で、来年以降は水曜定休を予定。