最高裁判所長官公邸一部解体へ 震災の影響で使用停止から5年

最高裁判所長官公邸

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 最高裁判所長官公邸(新宿区若宮町)一部解体工事が開始される。工期は3月8日から6月30日まで。

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 同建物は1928(昭和3)年、富山県で海運業を営んでいだ馬場家が東京の拠点「馬場家牛込邸」として建築した。設計は、逓信省営繕技師だった建築家の吉田鉄郎。1947(昭和22)年に「最高裁判所長官公邸」となり、初代三淵忠彦長官から17代竹崎博允長官まで居住したが、2011年の東日本大震災により倒壊の危険性が高まり使用停止となった。

 同建物は2014年、「旧馬場家牛込邸」として国の重要文化財に指定された。木造2階建て、敷地面積3837平方メートル。建築様式は和洋折衷で、一部、書院造りと数寄屋造り。昭和初期を代表する和風建築として高い価値を有しており、東京に残された希少な大規模和風建築として知られる。

 建物は一部解体後、耐震改修して最高裁判所の迎賓施設とし、同敷地内に新公邸を増築する予定。

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