新生サッカー日本代表に必要なものは?-アディダスがアンケート

アディダス ジャパン本社で開かれたメディアセミナーでトークセッションを繰り広げた国際審判員の西村雄一さんと小倉隆史さん。

アディダス ジャパン本社で開かれたメディアセミナーでトークセッションを繰り広げた国際審判員の西村雄一さんと小倉隆史さん。

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 サッカー日本代表のオフィシャル・サプライヤーであるアディダス ジャパン(新宿区矢来町)は9月10日、adidas Footballメディアセミナー「BE FASTER〈より速く、より強く〉~世界レベルのフットボールを考える~」を開いた。

西村さんが着用したユニホームとFIFAから贈られたメダルも公開された

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 セミナーでは、ベスト16という結果を残した2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会の開催期間中に、内田篤人選手や香川真司選手、矢野貴章選手たちをはじめ、スポーツ関連メディアやフットボールジャーナリストらに実施した同社独自のアンケート結果を発表。ゲストコメンテーターとして、同大会で4試合の主審を務め世界的な評価を獲得した国際審判員・西村雄一さんと元サッカー日本代表で現在解説者として活躍する小倉隆史さんを招き、アンケート結果を踏まえたトークセッションを繰り広げた。

 「サッカー日本代表が世界レベルに近づくためには何が必要なのか」を尋ねた結果、「世界レベルのフットボール」に求められる能力として90%以上(全体=93.3%、プレーヤー=92.3%)が「的確な判断力」と回答し、「的確な判断力」を身につけるために必要なこととして80%以上(全体=80.0%、プレーヤー=84.6%)が「動作の正確性」を挙げた。

 「世界レベルのフットボール」と日本のフットボールの最大の違いについては、「プレーテクニック」「フィジカルの強さ」「文化」「サポーターのレベル」などさまざまな回答が得られたが、中でも多くの関係者が最大の違いと考えているのが「判断スピード」「プレーのスピード」「パスのスピード」など「スピード」に関連する内容が多かった。これらの結果から、サッカー日本代表が世界レベルに近づくためには「『的確な判断力』に基づく『スピード』」が必要であることが分かった。

 今大会で最も印象に残ったことについて、西村さんは「ウルグアイ代表のフォルラン選手がドリブル突破したスピード」を挙げ、「突破力・速さに度肝を抜かれて不安に思ったし、これが世界レベルなのだとも思った」と振り返った。小倉さんは「今回はスピードのある選手が活躍した大会だったと思う」とし、「2000年以降になってまさにスピードというサッカーになり、超一流という人たちの中でスピードというのが絶対条件になった。80年代はスピードがあることは特別なことだったが今は持っていて当たり前。持っていないといけない条件」とも。

 今大会で同社は、出場32カ国中12カ国に代表チームユニホームを提供。個々のパフォーマンスを最大限に引き出すために特徴の異なる2タイプのジャージーを用意し、日本を含む7カ国に提供した。2014年開催のFIFAワールドカップブラジル大会でもオフィシャル・パートナーシップ、サプライヤーシップ、ライセンス使用に関する権利を獲得。引き続き最新のニーズに対応した商品開発を通じて選手一人ひとりをサポートし、更なる飛躍を目指す「SAMURAI BLUE」を応援していくという。

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