食べる

麹町に「鮨 和久」 海外経験積んだすし職人が腕振るう

「鮨 和久」店主の吉田道和さん

「鮨 和久」店主の吉田道和さん

  • 5

  •  

 すし店「鮨 和久(すし わく)」(千代田区麹町1)が麹町にオープンして、5月1日で2カ月がたった。

「鮨 和久」の料理

[広告]

 店主の吉田道和さんは、シアトルや香港など海外で約10年にわたり、すし店に携わってきた経歴を持つ。日本に戻り「落ち着いたエリアで、自分の思い描く店を持ちたい」と考え、麹町に店を構えた。店名は、自身の名前から取った「和」と、修業時代の師匠から受け継いだ「久」に由来する。「支えてくれた人たちへの感謝を込めるとともに、お客さま同士の縁もつなぐような場にしたい」との思いを込めた。

 店は天高で、通常のすし店よりも席の間隔を広く取り、「ゆったりとした空間」を意識したという。店舗面積は約15坪で、カウンターのみ10席を用意。「外国人の利用も見込んでおり、英語や中国語にも対応する。快適に過ごしてもらえるように席の広さにも配慮した」とも。店内には、福島県出身である吉田さんにちなんで、同郷の書家による店名の書も掲げる。

 提供するのは、「おまかせコース」(2万2,000円)と「日本酒ペアリング付きおまかせコース」(2万7,500円)の2種類。福島の名産品も取り入れた江戸前すしは、伝統的な技法をベースに、炙(あぶ)りやスモークなどの技法も組み合わせて仕上げる。「音や香りまで含めて、五感で楽しんでもらえるよう工夫する。シャリ切り直後の香り豊かな酢飯は、ネタとのバランスを考えて赤酢と白酢を使い分け、温度にも気を配る。一貫ずつ考え抜いたすしを提供したい」と吉田さん。「地元の魅力やつながりも感じてもらえれば」という思いで、福島産の食材のほか、茶器などもそろえる。

 親しみやすい雰囲気も大切にしたいという吉田さん。「会話のある、にぎやかなカウンターが理想。かしこまりすぎず、一体感も楽しんでほしい」と来店を促す。

 営業時間は17時30分~22時30分。日曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース