
飯田橋の東京日仏学院(新宿区市谷船河原町)で現在、展覧会「フランス美食の世界」が開かれている。
同展は、フランス料理のユネスコ無形文化遺産登録15周年を記念して企画されたもので、フランス国外では初開催。「ガストロノミーとワインの国際都市」である仏ディジョン市の協力で実現した。
展示では、パンやワイン、チーズなどのフランス料理を象徴する 食文化に加え、食事の場における礼儀作法やテーブル・デコレーション、美術史に登場する食卓のシーンなど、フランスのガストロノミーを多角的に紹介。写真家ドニ・ルーヴルさんが撮影した、祝いの場における食事風景の作品も並べ、芸術的なアプローチで食文化を掘り下げる。
会場は1階と2階のギャラリー。展示を訪れた後は、徒歩数分の場所にあるフレンチレストラン「ロワゾードゥ・フランス」で実際にフランス料理を楽しむこともできる。
ジェレミー・オプリテスコ学院長は「フランス人と日本人は、どちらも料理や食材にこだわる文化を持つが、味わい方や食事の捉え方は異なる。この展覧会を通して『フランス人にとって食事とは何か』を感じてもらえれば」と話す。
開館時間は東京日仏学院に準じる。月曜休館。入館無料。5月13日まで。