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「神楽坂野菜計画」が10周年 産直野菜に加え自社農園生産野菜も販売

「神楽坂野菜計画」伊東悠介社長

「神楽坂野菜計画」伊東悠介社長

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 産直の生鮮食品や野菜加工品を販売する「神楽坂野菜計画」(新宿区神楽坂6、TEL 03-5579-2094)が6月で10周年を迎えた。経営は農業ベンチャー企業のアグリコネクト(新宿区)。

「神楽坂野菜計画」の店内

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 同店は、社長の伊東悠介さんが「農業はワクワクすること」を多くの人に伝えたいと思い立ち上げ、2018(平成30)年には、東京・日の出町の自社農園で野菜生産を始めた。「産直の八百屋として事業展開を始め、この10年で『安定して鮮度がよくて味が良い野菜がある店』と認識してもらい手応えがある。いつか自分たちで野菜を育てたいと構想していたが、4年前にその取り組みも始めることができた」と伊東さん。

 自社農園で生産しているのは、ケールやルッコラ、からし菜など。ケールなどは元々契約農家のものを販売し好評だったが、一年を通して生産できない時期があったという。「農家と私たちが一丸となって生産に取り組むことで設備投資を行い、安定供給を実現した。野菜を仕入れて売るだけでは、業界自体を大きく改善することは難しい。私たちも農家として動くことで、業界の課題解決に貢献したい」とも。

 コロナ禍を経て自社で野菜を加工する設備も整え、冷凍食品や総菜など、より幅広い商品の展開を可能にした。商品の生産・製造・販売に関して、自社ルートを築くことで販路も拡大する方針。今後は、レストランなどの取引先も増やし、野菜の魅力を多方面に伝える。

 さまざまな取り組みを行う同店だが、一方で青果店の要素は変えない。「野菜の鮮度は分単位で状態が変わっていくので、目で見て納得したものを買ってほしいという気持ちも強い」という。「私たちは、『モノ』と一緒に『コト』も販売している。昔ながらの八百屋のように、コミュニケーションをとりながら、いかに野菜と農家の生き生きとしたライブ感を伝えられるかという点に、私たちの存在意義がある。四季折々の商品や企画を発信し続けたい。これからも、新鮮でおいしい野菜を身近に感じてもらうためにまい進していくので、ぜひ見守ってほしい」と意気込みを見せる。

 営業時間は10時~20時。

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