小学校、幼稚園など「子ども施設」を集約-地区の防災拠点の役割も

千代田区「富士見こども施設(仮称)」の完成イメージ

千代田区「富士見こども施設(仮称)」の完成イメージ

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 千代田区は、富士見小学校、富士見こども園(現:富士見幼稚園、現:飯田橋保育園)、児童健全育成機能(現:富士見児童館)に加え、「地域活性化機能」を合わせた総合的な子ども施設となる「富士見こども施設(仮称)」(千代田区富士見1)の概要を発表した。

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 同施設は、築50年を経過した富士見小学校・富士見幼稚園の改築にあたり、0歳~18歳の子どもの成長を「総合的支援する子ども施設」で、千代田区が全国に先駆け導入する新たな試みとなる。

 同施設内の小学校では、普通教室に区内で4例目となる「オープン形式」を採用。ヒートアイランド対策や緑化対策、スポーツ活動の安全性と多様性への期待などの観点から「校庭の芝生化」や、屋上プールの屋根に太陽光発電装置を設置するなど、雨天時での使用や環境への配慮も想定されている。

 区民に開かれた施設として災害発生時の周辺住民の一時的な避難所としても整備し、防災用備蓄倉庫、防災用無線や特設公衆電話の設置や、プールの水を災害時のトイレ洗浄水として活用できるよう設計をするなど、「地域の防災拠点」としての役割も担う。

 同施設整備計画は、1999年に制定された「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)」に基づき推進。区が提示した業務要求水準書に従い事業者であるアンファン富士見が施設整備を行い、2010年1月末の竣工時点で区が建物を引き受け、さらに同社は区から委託を受ける形で2010年度~2024年度の15年間、維持管理・運営を行っていく。

 千代田区は、「幼稚園」と「保育園」双方の要素を取り入れた「幼保一元化園」を図った「千代田区立いずみこども園」を2002年4月に全国で始めて創設。0歳から就学前までを1つの施設で継続的に育成するという新たな取り組みは全国から多くの注目を浴び、2006年10月には新法に基づく「認定こども園制度」が設けられるなどの実績がある。「富士見こども施設整備計画」は同事例を受けて、さらに一歩踏み込んだ「第2弾」の取り組みとなる。

閉校した小学校が今春「東京おもちゃ美術館」に-「一口館長」募集も(市ケ谷経済新聞)公園の80匹のこいのぼり-今年は旧・四谷第三小の卒業記念品も(市ケ谷経済新聞)「山手線の中心」地点は麹町中学校付近-緯度・経度から算出(市ケ谷経済新聞)廃校した小学校を舞台に演劇などの文化芸術イベント(烏丸経済新聞)千代田区

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