市ケ谷に防災グッズ専門店、コンセプトは「方丈記」にみる防災意識

店内の様子

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 市ケ谷に4月13日、防災グッズ専門ショップ「セイショップ」(千代田区四番町、Tel 03-5212-6251)がオープンする。運営はセイエンタプライズ(千代田区平河町2)。

(関連画像)非常時には発電機・蓄電池にもなる電動自転車

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 1978年の創業以来、備蓄食の輸入・卸しを行っていた同社。利用者の声に直接耳を傾けたいという思いから、15年前にインターネット事業部を立ち上げ、2012年頃からは保存食に限らず、防災グッズ全般を取り扱うようになった。

 「3.11以後、多くの場所で取り扱われていた防災グッズが、いつしか姿を消したことに危機感を覚えた」と話すのは同社代表・平井雅也さん。幅広い防災グッズを展開する中で、ネットショップに「実際に触れてみたい」「食べてみたい」という声が寄せられるようになったことや、ネット事業部が15周年を迎えたことも、同店のオープンにつながったという。

 店内では「日常」をテーマに、普段使いにも抵抗のない防災グッズを幅広く用意。実際に手に取り、試食などしながら、専門のスタッフに相談することができる。ラインアップは25年間保存可能な備蓄食やA4サイズほどに収納できるシュラフ、非常時には発電機替わりとなる電動自転車などさまざま。

 店内には災害文学とも呼ばれる「方丈記」の著者・鴨長明の「方丈庵」にあやかり、3メートル四方の囲いを設置。「5つの天災を経験し、無常観を唱(とな)えた鴨長明が『方丈庵』を作ったのは、日常的な防災意識もあったのでは」と平井さん。

 「危機的というよりも、一つのライスタイルとして防災の意識を日常的に持ってもらいたい。一人一人が防災意識を持っていれば、それはコミュニティー、ひいては国にも拡大するはず。そのきっかけとなるような場所になれば」と期待を寄せる。

 営業時間は10時~17時。土曜・日曜定休。

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